少しひんやりしてきた今日この頃、散歩が楽しい季節になってきました。
今回は気軽に都内で楽しめる散歩スポットをお知らせします。

都内に古い洋館、洋風建築は意外に多数ありますが、
その一つ、駒場東大前・旧前田伯爵邸をご紹介。

井の頭線・駒場東大前駅から閑静な住宅街を歩き、駒場公園の入口があります。公園の中央に赤レンガの洋館とその隣りに和館があり、それが旧前田伯爵邸です。

駒場公園は加賀百万石の当主、明治17年、華族令発令により侯爵になった旧前田家、前田利為侯爵駒場邸跡です。昭和4から5年にかけて、侯爵は駒場の約1万坪の敷地に地上三階地下一階建ての洋館と、これを渡り廊下で結んだ二階建て純日本風の和風を竣工させました。使用人100人以上いた前田伯爵邸は当時は『東洋一の邸宅」としてうたわれたそうです。

その後、第二次世界大戦にて利為伯爵は不慮の死を遂げ、終戦後は連合軍に接収され、
アメリカ人軍事司令官の官邸として使用されていました。
昭和31年和館及び一部の土地が国の所有地になり、駒場公園として生まれ変わり、
その後公園の監理は目黒区に移管され今に至ります。

建物の様式はイギリス工期ゴシック様式を簡略化し、落ち着いた雰囲気をかもしだしています。
暖炉や天井に使われたシャンデリアは当時のまま。
フローリングも各部屋、違う貼り方になっており、華麗な伯爵邸の生活を今もなをしのばせています。

和館の一階も開放されていて、鯉がいる池や緑あふれる和風庭園が心を和ませます。

ヨーロッパに行かれたことがある方は、正直物足りなさを感じるかもしれません。ただ、ここ日本で流通の悪い時代にこれだけ立派な建造物を建てた前田侯爵と建築士の思いや、その後の建物の歴史的背景を想像しながら眺めるとなんとも奥ゆかしく感じられます。

長い年月を経て幾度も家主はかわり、

今、旧前田伯爵邸はひっそりと都会のオアシスとして人々に親しまれています。

洋館の一階に、洋館の雰囲気を楽しみつつお茶ができるカフェがあります。

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目黒区駒場4丁目3番55号

最寄り駅:駒場東大駅より徒歩8分

入場料は無料です。

URL:http://www.city.meguro.tokyo.jp/shisetsu/shisetsu/koen/komaba/

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SIEBEN 店長